初学から3か月で~日商簿記3級合格体験記
本日、先日受験した第148回日商簿記2級の合格発表がありました。
無事合格していました~~~~!!!!あ~~~~しんどかった!!!
家事&子育てしながらの試験勉強は「こんなにしんどいのか!!」と思う位キツかったです。大袈裟ですけど、30代後半の脳みそには中々しんどいものがありましたね。
1月末には子供がインフルエンザから1週間入院というまさかの展開もありましたし、子供関連で突発的な用事がいくつか出来たりして(試験の前々日に「何かボツボツが出来た」とか)、感覚的には「とにかく勉強だけしてれば良かった大学受験」の時よりも精神的にキッツイものがあるな~と子育て中のお母様方や社会人で仕事をしながら資格試験に挑んでいる方々など本当に「お疲れ様です!!!」という気持ちになりましたよ。
という訳で、せっかくなので合格体験記を書いておこうと思います。
MARCHの経済学部出身ですが、別に何か「経済に関するこれが!」とか「金融に関する仕事がしたくて!」とか全く無くて「何か分かんないけど潰しが効くかな」程度で経済学部に行った訳です。
ですから、一度も金融関係の仕事をしたことはありませんし、数字に興味もありません。そもそも自分の家族の誕生日ですら忘れる程、数字自体に何の興味もないんです。
その私が何故簿記なのかと言いますと、ただ単に「いずれまた事務の仕事がしたい」と思ったからであります。
ネットで調べると「簿記位は持ってた方がいいよ!」というご意見が多数あり、「それじゃあまずは3級から取ってみよっかな~~」と軽い気持ちで始めたのが3年前。
その時は「3級ならテキストと問題集をやれば独学で取れる!」というネット民の皆様の意見を参考に「分かりやすい」というテキストをアマゾンでポチ。
が。これが私に取っては非常に分かりづらく。
「まあ、子育ても忙しいし、いずれまたやるよ」と放置。
その後色々あって「やっぱり簿記取ろう。でも2級からじゃないと履歴書に書いても意味がないみたいだ」ということが判明。
「簿記3級程度」って求人もあるにはあるのですが、某転職サイトに登録したら2級からしか資格に登録出来なかったんですよ。
それで「これはいずれ2級を取らなければならないんだな」と思った訳です。
ただ「3級のテキストでも良く分からなかった私が2級を独学で出来るハズがない」と地元の会計予備校に申し込みをしたのが約1年半前。3級と2級のコースで問合せをしてみました。
その会計予備校は大手(T〇CとかO原など)ではない、地元の会計専門のスクールでした。そこが非常に良心的で、「ちょっとだけ独学で3級の勉強をしてみました」と図々しく説明する私に「3級をある程度独学でやっているならば、お金が勿体ないので2級コースだけの受講料で結構です。3級の教材と講義CDを差し上げますから、2級講座の前までに御自身で目を通して来て下さい」という非常にありがたいお言葉!!!本当に感謝しております。
そんなこんなで無事申し込みを済ませ、3級のCDを聞きながら2級の講座開始まで勉強したのでした。
「どうせ2級取るし~~。受験料勿体ないから3級飛ばしちゃえ。先生も3級は目を通しておけばいいですって言ってたしね~~」と適当にやっていたのが最初の間違いでした。
やっぱり何事も「基礎」が大事なんですよ。それも独学のテキストでいきなりつまづいた程度の脳みそで何言ってんだ!!!とあの時の自分にゲンコツ食らわせてやりたいですね。
2級講座まで2か月程度しかなかったことや、子供の夏休み、自身の入院等であっという間に時間は過ぎ、3級も大して身についていないまま2級講座に突入。
しかも離婚したばかりで、新しい生活にもなじんでおらず、子供の心のケアなどもあって2級講座も「通っただけ」という形で終わってしまいました。スクール側のご厚意に対して何たる仕打ち。自分が恥ずかしいです。
それでも一応第144回(2016年11月20日)の2級の試験を受けました。結果「23点」という衝撃の結果。そりゃ当たり前ですよ。勉強してないんだもん。
日商簿記3級と2級は100点満点に対して70点が合格ラインと言われています。それで23点て。完全に簿記をナメてましたね。
3級を理解していないのですから2級が分かるハズがないのに、「私には簿記は無理。向いてないのよ」とそこで放棄しました。
しかしながら去年の6月でしょうか、「受講料も払ったのに何一つ資格取れてないじゃん。何やってんだろ。将来どうするんだよ」と再挑戦することにしました。
「まずは11月の147回の3級を取ろう」と照準を当てました。子供の夏休みはバタバタするので、夏休み明けの9月から3級の勉強を開始。
ちなみに3級は「商業簿記」のみが試験範囲となっています(2級からは「商業簿記」と「工業簿記」の2教科となります)。
以前、頂いたスクールの教材も使いつつ、独学用のテキストをメインに勉強を始めました。
このテキストが非常に分かりやすく、このテキストのお蔭で大分理解が進んだと思います。
サクッとうかる日商簿記3級商業簿記 トレーニング 【改訂五版】
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これと講義CDとで一連の流れを理解し、過去問題集を1回転させました。過去問はこちら。
合格するための過去問題集 日商簿記3級 '19年11月検定対策 (よくわかる簿記シリーズ)
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9月から10月中旬頃までテキストをこなし、10月中旬過ぎから11月末のテストに向けてこの問題集をこなしました。
3級は比較的順調なペースで進み、過去問も制限時間2時間のところ1時間あれば解き終わり、平均して90点は取れていましたから合格はよほどのことが無ければ大丈夫だろうなと思っていました。
ただ、結構3級でも理解出来ていないところも多い&計算ミスが多く「楽勝!」では無かったです。実際にきちんと勉強してみて「あー、こんなことも理解出来てないんだもん。そりゃ2級が分かる訳ないわな」と実感しました。やっぱり何事も基礎が大事とい当たり前の事実を実感しました。
勉強時間は大体一日2時間程度でしょうか。そんなにやってない日もあったかな。
とにかく「仕訳」を意識した勉強をしていました。「これは資産負債純資産、費用収益のどこに属するんだろうか」と意識してやっていましたね。
ただマシーンのように「仕訳を力技で丸暗記」ではなく、「何故この仕訳になるのか」を頭で理解するように努めました。じゃないと2級で苦労しそうと思ったからです。そうしないとすぐ忘れるし。
あとは精算表やら財務諸表やらひたすら問題を解いていくだけですね。
簿記は「インプットとアウトプットで成り立つもの」というのはその通りで、手を動かさないと覚えません。とにかく解いて解いて覚えました。
試験当日は大した緊張もせず、むしろちょっと体調が悪い位の感じでした。集中力が欠けているな~と思いましたが、特に分からない問題もなく、ザッと見直しもして1時間ちょっとで退室しました。お腹の調子が悪くてトイレに行きたかったのです!
家に帰って来て答え合わせ。「問題がなければ100点かしら」と思っていましたが、うっかり仕訳が間違っていたり、計算ミスをしていたりで、予想は84点位かな~でした。
結果、無事合格。後々採点結果を見ると88点で合格でした。ここまでは順調。3級を落としたら「さすがに向いてない」と諦めるつもりでしたので嬉しかったです。一応履歴書に書けますしね。
最後に私が愛用している電卓を載せておきます。
非常に打ちやすいです。電卓はある程度のものを使った方が絶対に効率がいいと思います。これは日数計算ができますので、2級になると出てくる端数利息の計算にも役立ちます。
難点は数字が表示される部分が可動式ではないので、照明の光が反射して見づらい部分があります。これは是非とも可動式のがいいと思います。見づらいとイライラしますから。あれ?よく考えたらあんまりいい電卓じゃない?まあ、いっか。
あと、日商簿記では音の出る検算機能のあるものや関数電卓などは持ち込み禁止ですので気を付けて下さい。まあ、普通の電卓でしたら問題はないですよ。
「せっかくだからこの機会に!」と電卓のメモリー機能もある程度覚えました。電卓についてる「M-」とか「M+」とかのアレね。そんなに難しいものではないので、覚えておくと便利かと思います。