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副鼻腔炎手術体験記2

さて手術当日です。手術まで禁飲食です。

 

私の手術内容は

 

内視鏡下鼻内手術
下甲介粘膜切除術
鼻中隔弯曲矯正術

 

の3つの手術を同時進行で行います。もちろん両方の鼻の穴をします。

 

分かりやすく説明すると

 

内視鏡で、し骨洞という鼻の奥の空間の部屋の壁を取っ払って通りやすくし(慢性副鼻腔炎の手術)
腫れている鼻の中の粘膜を切除してアレルギー反応を起こりにくくし(アレルギー性鼻炎の手術)
鼻の真ん中の骨が曲がっているので削って真っ直ぐにして鼻の通りを良くして
鼻茸(膿が入ったポリープ)を切除する」


という手術です。


私の手術は一番ということで朝8時半からの予定です。

トイレに行き、手術着に着替えて歩いて手術室へ向かいます。


手術室にはたくさんの先生や看護師さんが待機してらっしゃいました。口腔外科の先生が見学させて頂きますとご挨拶を下さいました。私の主治医はまだいらっしゃいません。麻酔が効いた後にいらっしゃったのでしょう。

 

私の腕の血管は曲がっていて細く、太い点滴針が入らずにいつも苦労されます。今回は腕は無理と判断されて、すぐに手の甲から針を入れられました(ちょっと痛かったけど、腕の血管よりはマシ)。

腕から麻酔を入れられ、15を数える前に意識を失いました。


「○○さん!○○さん!」と言われ目が覚めます。

「ああ、終わったんだな・・・・」と朦朧とした意識下で思いました。

 

覚醒を確認された後、気管に入ったチューブを抜きます。これがとても苦しいと聞いていたので正直怖かったのですが、ぼーっとしていた間に抜かれてしまったのでよく分かりませんでした。

 

麻酔による吐き気などが無いか自分で確認しました。吐き気等はありませんが、鼻はガッチリ詰まっていてもう口呼吸しか出来ません。

 

ストレッチャーで病室へ運ばれました。

時計を見たら1時過ぎ。実質4時間半程手術室に入っていました。

その後、酸素マスクをしながら2時間は寝たまま安静。

痛みが出てきたので座薬を入れてもらいましたが余り効かず、点滴での痛み止めを入れて貰ったのでした。

 

鼻の手術は出血が多いのが特徴です。

鼻から流れる血液を飲んでしまうと、胃は血液を消化出来ず、嘔吐します(吐き気が出ます)。

 

なので、口から血液を吐き出さなければいけません。手術前にティッシュを2~3箱用意しておくように言われていました。(このティッシュは「鼻セレブ」等の柔らかいティッシュがオススメです。何度も口を拭うので、普通のティッシュだと荒れて口周りが切れると思います)

痰のようなものが喉に詰まっているだけで、血液のようなものは降りてきません。

 

が、急にこみ上げてくる感覚に襲われ、慌てて起き上がり、口からゲボッと吐血しました。シーツにまで飛ぶほどの吐血をしてしまいました。

 

そして酸素マスクをしながら痰のようなものを堪え、血で染まった鼻の綿球を自分で変えなければいけません。綿球もただ鼻に入れればいいのでは無く、自分で固く丸めて入れないと血液をしっかり吸ってくれないのです。

 

これを術後の朦朧とした状態でこなすのは本当にキツかったです。

 

ゲボーっと吐血しているのに看護師さんが「自分で綿球替えます?」みたいなことをサラッとおっしゃって「はあ!?」と思いました(苦笑)まあ、結局自分で替えたけど。

 

その後2時間して歩いてトイレに行きますが、痛み止めの点滴も入ってきてフラッフラ。目もろくに開けていられません。看護師さんに付き添われてトイレに行ったら生理になっていました・・・。

 

準備はしていましたが、術後の生理は本当にしんどいです。出来れば生理前は外した方がいいです。手術の刺激で生理が前倒しになってしまうこともあるので。

 

男性医師の「生理でも手術には支障ありません」は信じてはダメです(^^;手術には支障が無くても、術後に生理の手当てをするのは想像以上にしんどいです。点滴ポールを押して歩くのもやっとの状態でトイレへ行くので精一杯ですよ。ホント!


その後水を飲むことだけは許可されます。食事は禁止です。苦しくて飲む気はしませんでしたが、いかんせん口が乾くので水をちょびちょび飲みました。余り飲むと吐き気がするそうなので、少しだけ飲んで終わりです。300ml位は少しずつ飲んだかな。


鼻に目一杯ガーゼが詰まってますので、声も小声しか出ない、鼻呼吸は出来ない、口は乾く、痰は溜まる、血は吐き出さないといけない、綿球はすぐに血で染まるので交換、頭痛と顔の痛みで30分ウトウトするのがやっと。

 

夜は気管支拡張剤の点滴を入れてから痛み止めの点滴をして貰いますが、結局ほとんど一晩中眠れずに朝になりました。


続きます。