副鼻腔炎手術体験記3
[術後二日目]
眠れなかった理由の一つに「枕が無いので、頭が平坦になると痰がつまり、苦しくて目が覚めてしまう」ということがありました。
術後は頭を高くされているのですが、枕が無いので喉が伸びて痰が喉の奥に溜まって苦しいんです。
朝になり、看護師さんに「枕ならあるよ」と言われ「先に言ってよ…」。
枕を首の後ろ入れたら息苦しさが少しは良くなりました。フラッフラになりながらベッドを90度近くまで起こし、やっとウトウト出来ました。
朝はおかゆ、お昼から常食に戻りますが、ガーゼがぎっしり鼻の中に入っているし、息苦しいし、とても食べる気にはなれませんでした。
なので、この日は点滴で栄養補給となりました。抗生剤も点滴で入れます。しかしその他の薬(喘息の薬なども)全部経口で飲みます。薬を飲むのがやっとでした。ご飯はほぼ食べられませんでした。
ガーゼ生活は本当にキツイです。つばを飲み込むだけで頭の中で変な音?が聞こえるし本当に辛い1日でした。
加えて37.5℃の微熱も出始めました。とにかく頭が重くて顔が痛く、疲れるのでアイスノンを頭の下に入れて、ほぼ1日中目を閉じて横になっていました。
カロナールというアセトアミノフェン(弱い)の痛み止めで何とかしのげました。
血液はほとんど出なくなりましたが、鼻水のようなものと痰が辛かったです。
この日は携帯を見ることすら出来ませんでした。
[ 術後三日目]
この日は両鼻2枚ずつ入っているカーゼを1枚ずつ抜く日です。これが抜かれると大分楽になるよと言われます。
ただ、ガーゼ抜きは「痛い!鼻から脳みそえぐり出されるようだ!」と聞いていました。でもガーゼが入っていることによる諸々の苦しさの方がよっぽど辛いので早く取って欲しくて仕方がなかったです。
先生が「息を吸って~吐いて~吸って~吐いて~~」の「吐いて~~」でズルズルズル~~とガーゼが抜けました。多少は痛いですが、そんなには痛くありません。先生の腕もあるかな?
両鼻のガーゼを抜きます。少しは楽になりました。
「食事はせめて半分食べてくれないと、また点滴ですよ」と言われ、今日は何とか半分位ずつ食べました。
この日も微熱は続きます。
頭痛と首の後ろ、顔面(両ほほ)、目の上が痛くてカロナールでは我慢が出来なくなりました。
何故弱い痛み止めなのかと言いますと、喘息だからです。「アスピリン喘息」という痛み止めに反応するタイプの喘息の方が結構いらっしゃって、その方にはロキソニンなどの痛み止めは禁忌となります。
私はアスピリン喘息ではなく、喘息の先生にロキソニンを処方して貰っていましたが、多くの病院ではアスピリン喘息対策に喘息患者というとカロナールしか出して貰えないことが多いです。
こちらの病院でもそれは言われていたので嫌な予感はしていました。私はカロナールが効かないのです。
案の定、我慢出来ない痛みになり、痛みによる吐き気が出てきたので「ロキソニンを飲んでも大丈夫なので、お願いします」と半泣きで先生にお願いしました。
ロキソニンを出してもらい、少しは良くなりました。この日も携帯を見る元気はありませんでした。
大分長くなって参りましたが、入院期間が長いものでまだまだ続きます(^^;宜しかったらどうぞ続きをご覧下さい。
[術後四日目]
今日で鼻のガーゼが全部抜けます。両方一枚ずつ抜いて終わり。この日も多少の痛みでガーゼは抜けました。
そして点滴が取れます。これからは抗生剤なども全部経口投与となります。
食欲は少しずつ戻りますが、この日も頭痛、顔面痛、微熱はあります。
ネブライザー(鼻の吸入)が朝晩と始まります。
アスピリン喘息はありませんが、鼻が詰まっているせいなのか?手術の後からずっと気管支が痛く、若干息苦しい感じがします。
シャワーを勧められましたがまだ入る気にはなれませんでした。
[術後五日目]
少しずつ携帯を見たり出来るようになりますが、微熱や痛みは相変わらずで、食事は半分位しか取れません。
鼻の奥に小さい溶けるガーゼがまだ入っているそうで、その影響があるんだろうと先生はおっしゃります。まだまだしんどい日が続きます。
前回の親知らずの手術時に比べて段違いのしんどさがあります。
この日はシャワーに入りました。すっきりサッパリです。術後初めてのシャワーでした。
[手術六日目]
痛み、微熱、気管支の苦しさは相変わらずで、この日は特に昼頃に調子が悪くなりほとんど昼食が取れませんでした。
午後に母、息子が面会に来ました。途中も目を瞑ったりもたれかかったりすることが多く、すごく疲れました。
とは言え、夕方になり食欲が戻ってきました。夜になると疲れたのか痛みはあります。
中々回復しないので「あと三日で退院出来るのかな・・・?」という気分になってきました。
シャワーを薦められましたが、微熱が辛くて入る気にはなれませんでした。
続きます