離婚しました~シングルマザーにまつわるお金のこと~
シングルになって色々な支援があることを知りました。
とは言え、「シングルだから手当が色々あるんでしょ?」と思っている世の中の人は多いと思います。
が、そんなに甘くはありません。でなければ「シングル世帯の貧困」なんて問題もないでしょ。今回はそれを含めて書こうと思います。
<児童扶養手当>
まず「児童手当」とは違います。児童扶養手当はシングル家庭になり「一定額以下の所得の場合にもらえる手当」のことです。
この所得制限が結構シビアです。フルタイムで働いている方は満額は頂けないと思います。ですから「手当てたくさん貰ってそれで生活してるんでしょ~?」はありません。最大で子ども一人42500円です。それで生活するのは不可能です。
所得とは「可処分所得」のことを言うのですが、これに「養育費を0.8掛けした金額」も加算されるのですよ。ですから、私は無収入であっても間養育費をもらっているので、減額されています。
児童扶養手当は児童手当と違って一律ではありません。
所得によって支給金額が変わります。子一人の場合、最高(全部支給)で1か月42500円。一部支給の最低額は10030円です。子どもの数によって支給額は変わります。
先述の通り、私の場合は無職ですが(今はパートだけどね)、養育費の0.8掛け分があるので全部支給ではありません。減額されて一部支給となっています。
この児童扶養手当に当てはまる人は「ひとり親家庭医療費支給」にも当てはまります。「子どもとその保護者(家族全員ではなくてあくまで親のみ)は子どもの高校卒業まで医療費が無料」になります。
私と子どもは持病が複数あり、毎月通院しているのでこの制度が本当にありがたいんです。医療費だけでも親子共々結構な金額です。
この他、児童扶養手当は「JRの通勤定期が半額になる」ことや東京都においては「水道代の免除」などがあります。こちらは自治体によって色々と異なりますので各自治体にお問合せ下さい。
ちなみに児童扶養手当を頂くと年に一度「現況確認」というものがあります。市役所へ行って養育費の支払い状況や仕事の有無等の現況を聞かれます。
「男性と同居しているか(内縁関係の人がいると児童扶養手当は貰えません)」「お付き合いをしている人がいるか」など突っ込んだことを聞かれることもあるそうですが、私はそこまで聞かれたことはありません。
養育費は通帳を見せて明朗会計?しています。
<ひとり親家庭自立支援給付金>
児童扶養手当に該当する所得の方は「ひとり親家庭自立支援給付金」が受けられます。
この制度を使うと、受講料の最大60%(上限20万円)の給付金が頂けます。
私もこの制度を利用して宅建を取得しました。詳しくは下の過去記事をご覧下さい。
<就学援助>
こちらは市役所ではなく、子どもが通う管轄の「教育委員会」への申請です。
学校から「就学援助のお知らせ」というお手紙が配布されているので、ご存知の方も多いと思います。
これは「給食費の免除」、「学校の課外活動で生じる費用の免除(社会科見学や遠足の費用、修学旅行等の費用)」、「学用品費(大体月に1000円前後)」、「進学にかかる際に必要な新入学用品費(中学入学では約47000円。小学校入学時にもあります。大体40000円)」等を支給して頂ける制度です。
市役所では就学支援ついては教えて頂けず、離婚後10か月程見落としていた制度です(悲)。
学校を通じて申請し、許可が下りれば就学援助を受けられます。
こちらは児童扶養手当に比べて所得制限が緩いです。シングルでなくとも所得制限以内であれば受けられます。
よくネットで「就学援助を受けていると子どもが学校で恥ずかしい思いをするんじゃないかと思って申し込んでいない」という方をお見受けします。
しかし、学校ではこの就学援助に関する書類は封筒に入れられて外から見えないように配慮されています。事実私は困っているので、この制度を利用させて頂いています。
生活に困窮しているのに我慢することはないと思います。この制度を利用させて頂いて、その分を子どもの教育の費用に充てさせて頂ければ、それでいいのではないかと。
シングルになって色々な制度を利用させて頂いています。稼げるようになったらきちんと納税して、社会に還元出来るようになりたいです。
シングルになる方は精神的、肉体的にダメージを受ける方が多いです。子どもを抱えて離婚をするのは大変なことです。
その時に色々と細かいことを調べていくって非常に大変だと思うんですよ。
そのお手伝いが少しでも出来ればと、この一連の記事を書きました。
もし、困ったことがあればまずは役所に行ってみましょう。そこで色々と教えて頂けます。
この記事を読んで下さったシングル家庭の皆様、頑張りましょう!私も色々あったけれど、今は幸せです。感謝感謝。ありがとう。