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文系40歳女性の第二種電気工事士合格体験記~技能試験勉強編当日編~

さてさて、技能試験当日編、合格体験記の本編のラストです。

 

技能試験の前日に全ての持ち物を揃えておきました。

・受験票

・写真票

・運転免許証(念のため)

・シャープペン・消しゴム・ボールペン

・マスキングテープ

・工具一式

・セロハンテープ

・腰袋

・タオル

・腕時計

・バンドエイド

・ホーザンの問題と複線図が記載されている冊子(行きの電車内で読む)

・財布など

 

この中でいくつか補足した方がいい項目がありますので、記載しておきますね。

 

<マスキングテープ>

ホーザンさんの動画の中で「アウトレットボックスを使う際にケーブルが複数ある時、どの電線がどこに繋がるのかごちゃごちゃになることがある。そういう時はマスキングテープを電線に貼って目印にすると良い(もちろん試験が終わる前に剥がして下さい。欠陥取られます)」ということを話されていました。

私は練習時にマスキングテープは貼らなかったのですが、確かに途中「あれ?この電線はどれと繋がるんだ?」という問題がありました。

こんな時に「イのランプレセクタクルに繋がっている電線にはマスキングテープを貼る」となどとしておけば、すぐに見分けがついたんだなと思いました。

試験前日、たまたま息子がマスキングテープ(紙製)を持っていたので、それを念のために拝借していきました。

 

<セロハンテープ>

これは工具セットに付属されていたスケール(長さ40㎝の布ポリ製)をセロハンテープで机に固定するために持っていきました。

また、当日「ゴミ袋」が配られます。その中にストリップしたケーブル外装やカットした電線を捨てます。

私はそのゴミ袋の口を広げて、セロテープで机に貼り付けて固定しておきました。

特に何も言われませんでした。

 

<工具>

電動工具は持ち込み禁止ですので、プロの方はお気をつけください。それ以外でしたら基本持ち込みOK(念のため、ご確認下さいね)。

私は素人で何も分からないので、ホーザンの工具セットを全部持っていきました。

あとはホーザンの「合格クリップ」と「合格マルチツール」も持っていきました。もちろん持ち込みOKですが、合格クリップは工作が完成したら外すのを必ず忘れないで下さい。つけっぱなしにすると欠陥となり、不合格となります。

 

<腰袋>

「技能試験は机が狭い」と言われています。出来る限り机を広く使うため、腰袋を準備して、その中に工具を入れて使おうと思っていました。

 

<腕時計>

アップルウォッチの類は持ち込み禁止です。普通の腕時計ならOKです。会場によっては時計が無い会場もあります。試験時間40分と短いですので、時計がないと命取りになります。必ず持参して下さい。

時計を机に置いている方もいましたが、机が狭い可能性もあるので出来れば腕時計がいいと思います。

 

<バンドエイド>

練習の際に怪我をした方もいらっしゃると思いますが、この試験は工具に引っかけたりして意外と小さい傷が出来ます。特に試験中は必死なので、思わぬ怪我をすることがあるそうです。素早く止血するためにバンドエイドを持参されることをおススメします。

「素早く止血する」試験ってどんな試験なんだ・・・w

 

<タオル>

緊張してorそもそも会場が暑くて汗をかく、又は手汗をかくこともあるでしょうから、タオルがあるといいですよ。

 

<<持ち込み禁止>>

ケーブル・電線・リングスリーブ・差込型コネクタなどは持ち込み禁止です。

上記の通り、アップルウォッチや電動工具も持ち込み禁止です。

「カッターナイフ」は禁止ではないですが、自粛して下さい項目でした。手を切る人が多いそうです。電工ナイフはもちろんOKです。

 

ばっちり支度をし、時間も確認し(筆記試験で時間間違えたからね・・・)、いざ出発。

私は東京都で受験しました。会場が狭かったため、会場の外に既に行列が。

筆記試験に比べて女性が少し多かったです。それでも15人に1人位の割合で、おばちゃん属性の方はほぼお見掛けしませんでした。

 

ようやく会場に入り、座席を探します。

長い机に一人真ん中に座るシート、二人で両端に座るシート・・・と交互になっていました。

私は「二人両端パターン」でした。

「一人で一つの机に座る人ずるくない?ゆったり机を使えるじゃない」と思いました。羨ましいなと思いつつも、私の隣の人は会場に来ませんでした。

結局私も一人で机を使えたので広めに使わせてもらい、腰袋は使わずに工具を並べて試験を受けることにしました。

 

トイレなどを済ませ、工具を並べ、スケールとゴミ袋を固定し、準備完了。

試験説明まで静かに待ちます。

 

実技試験のため、配布された材料の確認や説明など、普通の筆記試験よりも説明の時間が長いです。

配布された材料を確認すると、大体「何番の問題が出題されるか」が分かります。頭の中で「あ、多分、あの問題だ」と目星をつけて複線図を再現出来れば完璧です(私はうっすら再現でしたw)

その後、試験問題が配布されるとうっすらと問題が透けて見えます(凝視してると怒られるかもよw)。その段階で「あ!これはNo.1の問題だ」と分かったので「良かった~~~!めんどくさい作業が少な目の問題~~!助かった~~~!」と心の中でガッツポーズ。

あとは試験開始まで心を落ち着けて待ちます。

 

試験スタート。5分以内で複線図を描きます。

まずは「施工条件」を確認。これはその時々で変わるので、必ず確認をし、施工条件に沿った工作をしないと欠陥となります。

簡単な問題だったので、複線図は3~4分程度で描き終わりました。

いざ工作。

必死になって工作をしていると試験監督の方に「本人確認のためマスクを外して下さい」と小声で声を掛けられました。気づかない位必死で作業していたんですねw

マスクを外し、また作業。

 

さあ、大体の作業が終わり、最終段階へ入ったその時。

「あれ・・・?ランプレセクタクルに接続しているケーブルがいやに長いぞ・・・?」

ええ、本来はケーブルをカットすべきところなのに焦ってカットし忘れてしまったんですね。

とは言え、この試験はケーブルの長さが長い分にはOK。配布されるケーブルはほとんど余りがない(20㎝余るかどうか程度)ので、逆に間違えて長く切り過ぎてしまうと「ケーブルが足りない!」という状態になります。ケーブルが足りなくなっても補充はありませんからお気をつけ下さい。

逆にケーブルが短い場合、施工寸法の50%以下となると欠陥となります。50%ってすごいよね。普通、気づくと思います。なので、施工寸法「ピッタリ」で作る必要はありません。多少の誤差はOKです。

 

で、私の場合はちょっと長かったんですが、十分誤差の範囲でした。先述の通り、長い分には別に構わないのでそのままでも良かったのですが、ちょっと「見た目が悪いかな」ということと「時間が余っていた」ので、長い分(10㎝程度)を切り落としてみました。

 

とりあえず合格クリップを使って全ての配線を一度仮留めをし、何度も何度もチェックをしました。ここで残り15分です。

 

そこから注意深く、リングスリーブと差込型コネクタで電線を繋いでいきます。

リングスリーブと差込型コネクタは失敗して足りなくなってしまった場合、補充をしてくれますがこちらをミスると復旧に時間がかかるので、極力ミスをしない方がいいですよ。

 

慎重にリングスリーブを圧着し、差込型コネクタを接続しました。リングスリーブの頭を切り揃えるのを忘れずに。

 

全ての作業が終わり、あとは工作の形を整えます。残り5分。余裕をもって終えることが出来ました。

 

終わりの合図と同時に作業をやめ、「手はおひざ」。これをしないで失格になった方がいました。

 

工作に名札を括り付け、試験監督が工作を確認し、OKだったら一人ずつ退場です。

 

今回は比較的簡単な問題が出たこともあり、落ち着いて作業が出来ました。事前に色々な合格体験記ブログを読んでおいたお蔭で細かいところまで準備が出来たし、良かったなと思います。

 

今の電気工事士の試験は「一つでも欠陥があると不合格」という「100か0か」の試験です。筆記試験だと「この問題は捨てよう」が出来るのですが、この試験は「捨てよう」が出来ませんし、手を動かす試験のため「一夜漬け」が出来ません。

その分大変ですが、文系おばちゃんにとっては新鮮で面白かったです。

 

その後、盲腸と卵巣嚢腫へと続くんですが、とりあえず「受かっちもんたもん勝ち!」ってことで、終わり良ければ全て良し!

 

長くなっちゃいましたが、次回は「こうした方がより良い!」ということや「これは必要なかったな」など「私が実際に勉強してみて気づいた細かいポイント」を番外編として載せておきます。

お時間のある方は是非!