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腹腔鏡下卵巣嚢腫&子宮摘出術レポート3

前回お話した通り、今回の痛みは手術だけのものでは無かったので、それについて書き残しておこうと思います。

 

今回は手術室に入っていた時間が7時間と長い全身麻酔の手術となりました。これまで全身麻酔を3回しましたが、今回が一番長い手術でした。

 

手術が終わって今回初めて吐き気がありました。これは吐き気止めを入れて頂いた(点滴)後は収まりました。

 

「喉の痛み」。これは気管のチューブが入っていたからで、いつも全身麻酔の時は起こります。風邪をひいた時の喉の痛みの強いバージョンです。大体5日以内に治ります。

 

「肩の痛み」。肩と言っても特に右肩。肩の前側、腕の付け根辺りがすごく痛かったです。手術2日目位には治りましたが、手術直後はかなり痛く「なんでここがこんなに痛いの!?」と思っていました。

これは「放散痛」と呼ばれる痛みだそうです。

腹腔鏡手術は炭酸ガスを入れてお腹を膨らませます。そのガスは手術後肺から徐々に取り込まれて無くなるそうですが、お腹を膨らませた時に横隔膜を刺激するそうで、その痛みが肩の痛みとして出てくるそうです。

 

「呼吸が浅くしか出来ない」。これも同じく全身麻酔で気管チューブを長時間入れていた影響と放散痛のせいだそう。

特にチューブを入れると、それが刺激になって痰が出ます。私はわざわざ痰を出すほどではありませんが、痰が絡まっていました。

息苦しさもあり、深い呼吸が出来ません。手術二日目になると一日中弱い咳をしていました。

元々喘息があるので怖いな~と思っていましたが、咳自体は術後2日目中に収まりました。

息苦しさは主治医の先生曰く、「動けば徐々に治まる」とのこと。実際、手術翌日頃までは咳と共にかなり息苦しかったのですが、その後少しずつ良くなりました。しばらくはすぐに息が上がっていましたけどね。

この苦しい状態にマスクをつけているのですから堪えました。とにかくマスクが辛かったです。

このように咳と痰が出ますが、大体術後3日位で落ち着いてきますが、まれに痰が溜まってそこから肺炎になることもあるとか。

遠慮せずに咳や痰は出した方がいいです。我慢をすると肺炎の原因になります。

 

「手術の痛み」。これはその通り、切ってるので痛いです。今回は腹腔鏡だったので、4か所穴が開いていました。これは今のところ(術後1週間)きれいに治っています。術後の経過も良好でした。

「お腹の中が癒着するから」とひたすら歩くように言われ、術後4日目位から本格的に歩きだしましたが、5分位歩くと下腹部全体に石が入っているようなおもーい痛みが出ます。これは術後1週間経った今でもあります。

いつになったら治るかな。

 

「癒着について」

これは痛みではないのですが、大事なことなので別に書いておきます。

「癒着」というのは「臓器同士がくっついてしまうこと」です。

私の場合は卵巣や子宮、腸が癒着して大きな痛みとなっていました。手術でこれらを剥がしました。

人間とは「放っておけば癒着するもの」だそうで、例えばお腹の手術をした場合、傷は「治そう治そう」とします。その「治そう」としているのがポイントです。治そうとする時に回りの組織も一緒に巻き込んで治そうとします。それが癒着です。

主治医の先生が分かりやすい説明をしてくれました。

「癒着は糊と一緒で、最初にくっついちゃうと手術で剥がす以外方法はありません。だから最初が肝心です。歩きましょう。歩いて腸をなるべく動かしましょう。動かせばくっつきませんから」ということでした。

それで私は気合を入れまくって入院中歩きまくったら体力を消耗してしまいましたので、皆さん「ほどほど」が肝心ですよw

 

「腸の痛み」。詳しくは先生に聞いていないのですが、かなり癒着をしていたそうです。それを剥がしてた時に腸に細かい傷がついている模様。

なので、腸が動き便が通過すると腸が痛くなります。便が出てしまえば問題ないのですが、それまでが「ううううう~~」という痛みです。色々なブログを拝見すると術後1か月位は続くそうです。早く治るといいなぁ。

 

「性器の痛み」。普通分娩の方の多くがする「会陰切開」。もちろん私もしましたが、あの鈍痛が今回もありました。

腹腔鏡下手術では切り取った卵巣や子宮は膣から取り出すそうです。その取り出す時に会陰付近を傷つけてしまったそうで、軽くただれていました。先生に聞くと「薬もいりません。治ります」と言われ、実際術後5日位で治りました。それまでは痛かったので、座る時はそーっと座っていました。

 

ちなみに「先に子宮がついていない膣はどうなるのか」と言うと、子宮を切り離した膣の先は袋状に縫い合わせてしまうそうです。これが完全にくっつくのに3か月から半年かかるそう。これが取れてしまうと大変なので、半年位は大事を取って自転車に乗るのをやめようかなと思います。

 

「術後の発熱」。手術直後既に「あ~熱があるな」と感じました。手術後一日目の夜中が一番高く、37.5℃位をウロウロ。術後二日目もそんな感じでした。術後三日目になるとほぼ平熱に下がりました。

先生曰く「大体発熱は5日位は続くと思います」とのことでしたが、私は三日目でほぼ平熱になったので人によるのでしょうが、5日を超えても熱がある場合は退院延期になるんじゃないかなと思います。

 

「胃の膨満感」。術後翌日まで少し物を食べると胃にガスが溜まっているようにぶわーっとお腹がいっぱいになる感覚がありました。これも同じく全身麻酔の影響のようです。

術後2日目になったらそれは無くなりましたが、以前より食べられなくなりました。ちょうどいい!

 

痛みや苦しさ、熱については大体こんな感じでしょうか。

私の場合は、事前に先生が説明して下さらなかったので放散痛についても知りませんでしたし、息苦しさについても分からなったので怖かったです。

途中ネットで調べたところ、私のように「手術の痛みよりもそっちの方が辛い」という方が結構いたことが分かりました。この辺は患者さんが不安に思うので、事前にお話しがあってもいいんじゃないかなと個人的には思います。

 

次回は術後の経過についての続きを書きます。