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1か月でヤケクソ合格~貿易実務検定C級合格体験記

今日、貿易実務検定C級の合格発表がありました。無事合格していました~~!

合格発表の前に勉強法等の体験記を残しておきましたので、以下、興味のある方の参考になればと思います。

 

 

昨日、貿易実務検定C級を受験しました。独学で実質勉強期間1か月弱でした。

せっかくなので受験記を残しておこうと思います。

 そもそも貿易実務検定はマイナーな資格なので、周りの人は誰も知りませんでした^^;

 何でそんなマイナーな資格をわざわざ受験したかと言いますと、半分「趣味」です。

10年以上前に仕事で「貿易事務のお手伝いのようなこと」をしていたのです。

 

英語も話せない私が「事務」として会社に入ったら、何故か貿易事務を手伝うことになるという。

 

最前線で貿易事務をこなす上司がいて、私はそのアシスタントという位置でした。

 そこでちょこっと貿易事務を見てきたので、「いつかは資格という形に取っておきたいな」とずーーーーっと思っていて早10年。

 

今年は「就活のために取れる資格は全部取る」を目標にしていたので、年内最後の着地点をこの貿易実務検定に決めていました。

 

 貿易実務検定は簡単な順にC級→B級→A級とあります。

 私が受けるのは一番簡単なC級です。「貿易実務経験が1~3年程度の人」向けです。

 

試験はマークシート形式です。貿易実務と貿易英語の2科目で、貿易実務が150点満点、貿易英語が50点満点の計200点で大体160点以上(8割)で合格です。

 この試験は各科目での足切りは無く、あくまで「2科目の合計点が大体160点以上なら合格」です。

 この「大体160点」というのが「どうなの?」って思うのですが、ほぼ160点で合格とみて良さそうでね。たまに調整したりするのかもしれませんね。

 

 

まずは現在の私の貿易実務検定に対してのスペック

  ・MARCH大卒、20年以上英語は勉強していない。

   そもそも経済学部出身のため、学生時代も余り英語は勉強していない。

 

  ・貿易実務をやっていたのは13年程前。期間は2年位。

   主に最前線でやっていた上司のお手伝い程度。

   海外のお客様にメールをしたり(見積もりや発送したよ~など)

   乙仲さんと連絡を取ったり。

   Invoice作成などを英文タイプライターで打っていた。

 

  ・入社時、一番最初に2日間位かけて上司(当時65歳位)の

   「べらんめえ口調な超ざっくり貿易実務講座」でエアーと船、

   輸入、輸出の書類の違いなどを物凄くざっくりと教わり、

   そのまま訳も分からず仕事。

(この後入社1週間の私を一人置いて、この上司は『ドイツの展示会に2週間行って来るから~』という苦行を課す。携帯メールも出来ない人だったので(スマホがない時代)、困ったことがあると半ベソでドイツのホテルに直電)

 

  ・そんなこともあって何となく貿易の流れは理解しているけれど、

   細かい用語は分かりません。

 

5年以上前に市でやっている「貿易実務講座入門編」という講座に3か月位通ったことがあるんですよ。

 

実務をみっちり教えてくれるのかな~と思ったら、どちらかというと「貿易とは」みたいな話がメインで余り書類の作り方とかL/C開設の手続きとかそういう実務は教えて頂けなかったんですよね。その講座の内容はすっかり忘れていました。

 

ただ、「へ~。貿易実務検定なんて試験があるのか~。そのうち受けられたらいいな~」ととりあえず買ってみたのがこれ。(私が当時買ったのはこれより2版古いものです)

 

 

最新貿易実務ベーシックマニュアル 改訂1版

最新貿易実務ベーシックマニュアル 改訂1版

 

 

内容をパラッと見て、内容の濃さにいきなり挫折。でも捨てないで取っておいたんですね~(やれよ)。

そして今回。受験を決めて、ネットで情報集めするも・・・・。

 

マイナー資格だから情報がない!!!!!過去問一つ落ちてない!!!!検定をやっている団体で「過去問1年分1500円」というボッタクリ価格しかないし、その他問題集も高い!!何だか良く分からない!!

 

問題集も「貿易実務C級用」がなかなかなくて、市販のものは「貿易実務」というざっくりとした問題集が多いです。B級とC級併用とか。オフィシャルで出している問題集は過去問1年分付で7200円!高いよ!

 

しかもテキストや問題集に「英文レター」という項目はあっても実際の貿易英語の過去問が出ている訳ではないので、実際にどんな問題が出ているのか分かりません。

 

いつもだったら大体「テキスト読んで→問題集やって→過去問やる」という感じなのですが、今回はどうしたもんか。

 

しかも「宅建の試験が終わってから貿易実務の勉強は始める」と決めていたので、宅建の試験が終わったのが10月21日、そこから貿易実務の試験まで実質1か月ちょっとしかありませんでした。

途中、子供が入院したり(ウィルス性胃腸炎)、退院後気管支炎になって学校に行かれず10日間以上ロスをしていますので、実質勉強した期間は1か月弱ですね。

 

この短い間に試行錯誤しながら私がやった「ヤケクソ勉強法」を残しておこうと思います。

 

 

「貿易実務やっていたと言っても10年以上前だし、実際良く分かっていないからまずはざっくりとした入門書から始めよう」と買ったのがこちら。 

図解 これ1冊でぜんぶわかる! 貿易実務

図解 これ1冊でぜんぶわかる! 貿易実務

 

 これは非常に分かりやすかったですよ。貿易実務にありがちな「小難しい単語(もちろん英語)」も少なく、貿易の概要が良く分かります。見えてきます。

 

貿易初心者の方はまずはこれを一読されておくといいのではないでしょうか。時間が無かったこともあり、結局最後まで読み通せたのはこれだけでした。

 

その後

 これを買い(高かったよう)、テキストとして使おうと思いました。以前買ったベーシックマニュアルでも良かったのですが、なんせ6年前のものだったので「法律が変わってるかも?」と思って買いました。

 

まあ、2010年のインコタームズ変更から大した変わってなさそうだったので、今考えるとあんまり必要無かったですね・・・。

 

そしてこれを読みながら問題集を解いていきました。問題集はこちら

サクッとわかる貿易実務 問題集 【第3版】

サクッとわかる貿易実務 問題集 【第3版】

 

 簿記3級でもこのシリーズが分かりやすかったので買ってみました。

確かに分かりやすかったのですが、分量が多い!このままやっていると間に合わない!これを解いて分からないところは貿易ハンドブックに戻って・・・・とやっていたらとてもじゃないけど間に合わない!範囲が広い!!

 

結局、これも3日分程度しかやりませんでした。

 

全部が中途半端なんですが、意外と記憶に残っていて、後々これが結構役に立ちました。

 

そんなこんなで「試験まで2週間ちょっと」というところで息子が入院。

 

そこから10日はほぼ勉強出来ず、気づいたら試験1週間前。

 

「うーん・・・。これはもうしょうがないな。出来るところだけやってみよう。その前にやっぱり過去問だけは見ておかないとだめだ。どんなテストが出るのかも分からないで受けるのは危険だ」と判断し、

 

「だけど、公式でみすみすぼったくられるのは嫌だ」ということで

改訂11版 めざせ! 貿易実務検定(R) 要点解説&過去問題

改訂11版 めざせ! 貿易実務検定(R) 要点解説&過去問題

 

 これのちょっと古いものを中古で安く買いました。このシリーズはB級とC級の過去問題が1年分ずつついているのです。それが目的でした。もちろん2010年のインコタームズ改変に対応しているものです。

 

C級の過去問一年分をコピーしました。さすがにそれだけでは物足りないので、分量的に丁度良かった「ベーシックマニュアル」の各項目毎についていた確認テストをコピーしました。これに英語の問題もちょこっとだけついていたので、それもコピー。 

 

それらにピンクのペンで直接答えと解説を書いて、赤い下敷きで隠しながら暗記をしました。これを3回転ずつさせました。

f:id:sophieted:20181203102748j:plain
こんな感じ(汚い字でごめんなさいね)。

 

とにかく時間が無かったので、余り深追いはせずにざっくりと。手形や保険などはとりあえず上辺だけ分かればいいかなという感じです。

 

必ず出てくるインコタームズの貿易条件は大まかなグループ「E,F,C,Dグループがあるんだな」程度でした。全部細かくは覚えていられなかったので「EX、FOBCIF、DDP」を覚えて、あとは何となくイメージで他の条件も判断していました。

 

危険負担と運賃負担はどこまでかというのをグループ毎に大体イメージ出来るようにしておけば応用がきくと思いますよ。

 

海上貨物保険」や「貿易保険」も覚えておくといいですね。あとは「手形」も。D/PとD/Aとの違いやat sight位は。

 

意外と出るのが「条約」。

 

ワシントン条約ウィーン条約なども簡単なのでさらっておくと1~2問は出ると思います。

 

このコピー2部で概要を何とか頭に入れ、英語は「頻出貿易英語」をネットで調べてそれをプリントアウトしました。暇な時にチラチラみたけど、中々覚えられず。それでも「あ、見たことある」という状態まで持っていっておくと本番の時に意外と覚えています。

 

試験二日前にオフィシャルサイトにあった出題例問題をやってみました。

www.boujitsu.com

意外と出来たので「これ、もしかしたらいけるかも」と。

 

そして試験一日前、姪が高熱を出した!とのことで、絶賛ワンオペ育児中の妹にヘルプにいきました。病院へ行ったり買い物をしたりで半日が潰れ、バタバタしたまま当日になりました。

 

当日はC級は午後からです。貿易実務は1時間30分、貿易英語は45分の試験です。

 

ですが、ネットの前評判ですと皆さん早くに解答を終え、退出される方が多いみたいでした。

 

実際私もそうでした。ただ、但し、ケアレスミスがないようにしっかりとマークも全部確認をして途中退室しました。

貿易英語の前は退出時間と休憩時間で30分程英単語の確認が出来ました。

 

過去問は1年分しかやってないし、教科書は全部読んでないし、今までで一番勉強したんだかしてないんだか自分でも良く分からない試験だし、8割取らないと合格出来ないし、何だかなぁと思っていたのですが、

 

「あれ?結構出来た」な感想でした。

 

最後に退出する時に解答結果(丁寧な解説付き)をくれるので、早速答え合わせ。

 

貿易実務:126点

貿易英語:46点

 合計 :172点

 

で、合格点(160点)クリア~~~。余程やらかしていない限り大丈夫だと思います。

 

 かなりグダグダな体験記になってしまいましたが、「もしもっとこうだったらこうしてた」という反省点を書いておきます。

 

 ・もし受験まで3か月あったら

 ・最初に簡単な貿易実務の本を読む

 ・貿易実務ハンドブックを最初から最後まで読む

 ・その付属問題を3回解く

 ・(お金がもったいないけど)過去問を3年分以上解く

 ・余力があれば貿易英単語をさらっておく

 

 これで貿易実務経験が無かったとしても、C級ならば完璧だと思います。

 

 英語は中学高校の英語が出来れば全く問題はありませんが、独特な英単語があるので、単語の意味が分からなければ解けません。

 

 貿易用語や条約なども同様で、知らなければ解けないものがほとんどですから、こればかりは覚えるしかないですね。

 

 たまに常識問題も出ます。これが出たらラッキーです。

 

 例えば「貿易赤字とは輸入額が輸出額を上回る時のことを言う」。こういう問題も出ます。この辺はやっぱり過去問リサーチしかないですね。

 

 C級は決して難しくはないですが、範囲が広いです。8割取らないといけないのも中々キツイです。余り深く掘り下げても無駄だし、でも知らないと解けないし、その見極めが必要だと思います。

 そのためにはお金がかかっても過去問リサーチが一番手っ取り早いんじゃないかな~と思います。

 

 今年はFP3級や簿記3級(これは去年か)も受けましたが、この3つの中では貿易実務C級が一番勉強時間が少ないにも関わらず、一番「何を勉強したら良いか?」を見定められない試験でした。圧倒的に情報量も売っている教材も少ないからです。

 

 余りにざっくりした受験記で余り参考になるか分かりませんが、「突貫受験記」ということで生温かい心で読んで頂ければ参考です。ありがとうございました。