私がこれまでに経験したことを書くブログ

私がこれまでに経験したこと感じたことを書くブログです。

ハイリスク患者は主治医に相談するのが一番早いということが分かった

私は東京都の隣の「医療の穴」と言われる県に住んでいます。

と言っても、住んでいる場所は東京都まで数百メートルの県境です。

目の前は東京なのに、東京じゃないw

 

1か月前の「腰痛」から始まった今回の騒動。

「多分、疲れだよね~」から始まり「あれ右腹も痛いな?胃腸炎かな?」で2週間。

 

結局盲腸だった訳ですが、まず行ったところは近所の消化器内科クリニック。

もうちょっと規模の大きい病院へ行けば良かったのですが、痛みが強く長時間の待ち時間に耐えられない、とにかく痛みを何とかしてくれ!と近所のクリニックへ行った訳です。

そこで「多分、盲腸」ってことで抗生剤の点滴が始まりました。

一度は痛みも治まり「良かった良かった」となったのですが、その後また痛みが復活。

「これは盲腸が散らせなかったんじゃないか?」ということで、今度はCTとMRIが撮れるクリニックへ行きました。

 

そこで血液検査・尿検査・CTを撮ってもらい、「まだちょっと盲腸が詰まってるね。年末だし、とりあえず散らそう」とまた抗生剤の点滴。

しかし痛みは余り変わらず、先生と相談し

「手術が出来る病院に紹介する」と今度は近所の病院へ紹介。

 

ここでの診断は「盲腸にしてはショボすぎる。痛みは盲腸じゃなくて、卵巣じゃない?卵巣腫れてるよ?」と言われる。

しかも、ここで副腎不全やデュピクセントを注射していることを話したら「ハイリスクな患者さんをここで年末年始の人手不足の状態で手術するのは怖い」と言われる。

「とりあえず今の痛みは盲腸を切ったから治るものではないと思う。ここは婦人科はないので、かかりつけの婦人科へ行ってください」とのことで、その日の午後には婦人科のある病院へ行く。

 

そこでの診断は「これは卵巣嚢腫ですね。大きさが捻転を起こす微妙なところだから、すぐ検査をしてくれるよう、医療センターへ紹介状を書きます。ここでは手術が出来ないから」と、先生が大慌てで医療センターの予約を取ってくれました。

 

年末最後の日に医療センターに滑り込むも「MRIを撮れるのは1か月後です。それまでは痛み止めで我慢してください」。嘘だろ・・・・?

今、医療センターはコロナ体制で予約外の患者、救急の患者(救急車搬送以外)を受け入れていません。

それでも看護師さんが「お正月、痛くなったら電話して」と言ってくれました。

お正月、本当に結構な鈍痛が来たので念のため医療センターに電話したところ「コロナもあるし、こちらでは対応できない。痛み止めを多めに飲んで対応してくれ」と言われ、診察を断られました。救急車で搬送されるレベルで痛くないと診てくれないってことなんでしょうね。

 

痛み止めを飲んでも効かない時もあるし(波がある)、生理が終わったのに痛いし、だるさが取れないし、会社も行かれないし、これは1か月先のMRIまで待てないぞ。MRI撮ったとしても「ここでは内視鏡下の手術が出来ないので転院」させられる可能性も高い。一体あと何か月かかるんだ。

 

ということで1か月先の予約しか持っていない私は救急外来の時間に電話をして「痛み止めが効かない時もあるし、痛み止めももうそろそろ無くなる」という話をして予約外で診てもらえることになりました。

 

そこで診察時に痛みが消えないことについて相談するも「強い痛み止めだと入院して点滴で入れる。腹膜炎の可能性があれば、抗生剤の点滴も入れる」とのこと。

「それは何か検査を早くしてくれるとか手術を早めるということではないのですか?」と聞いたら「そういうことは無いです。もし合間にMRIが空いたら撮れるかも」とのこと。

つまり「痛み止めの点滴だけして1か月先のMRIが撮れるまで待つ。ただし急変した時は緊急手術するかもね」ということらしい。

しかも「ハイリスク患者なので、開腹手術よりも腹腔鏡の方が体への負担は少ない。となるとここでは出来ない」とのこと。

いやいや、「今、痛いし、手術が第一選択となる患者なのにそれは無くないか?!全然日常生活出来てないし!」ということで、

「もう少し早く検査や手術が出来そうな施設を紹介してもらえませんか?」と言いました。

すぐに「分かりました。今日書きます」とアッサリ。

そちらの病院も同じ県内の病院でした。

 

帰宅すると母が「あのさ、県内の病院だとまた『ハイリスク患者だからやっぱりここじゃ出来ない』となる可能性があるよね?だったらもう、喘息の主治医の先生に東京の病院を紹介してもらった方がいいよ。その方が早いよ」と。

うん、確かにそうだな、と思ったので、喘息の主治医の病院へ電話をし事情を話したところ、翌日「紹介状を書いた」との連絡を頂きました。

紹介先は予想をしていたT病院。4か月前に内分泌科でお世話になった病院でした。

 

ただ、T病院。大変大きな病院のため、「そもそも予約が取れるのか・・・?(内分泌科の時も3か月先まで予約がいっぱいで、予約外で突撃した)」と心配していたのですが、奇跡的に2日後に予約が取れました~~~~。ありがたいいいいいい!

 

明後日にでも非常事態宣言が出されるであろう今、「非常事態宣言が出る前に新しい病院に滑り込めるといいな」と思っていたので本当に良かったと思います。明後日行ってきます。

 

しかし、今回は本当に病院を回った。

 

消化器内科クリニック→CTの撮れる内科クリニック→消化器外科の病院→婦人科の病院→医療センター→T病院

 

ってどんだけ。この1か月、マジで病院しか外出してないからね。

 

今回は自分がハイリスク患者であり、ハイリスク患者は嫌がられるんだなということが良く分かりました。

確かに自分がお医者さんの立場だったら「自分が普段診ている訳でもないハイリスク患者に万が一があった時にどうしよう。責任取れないよ」というお気持ちもよーく分かります。そりゃ困るよね。

 

そして、そんな私が医療の穴と言われる地域に住んでいるということ。

今回も消化器外科の病院には婦人科がありませんでした。近隣の病院も「婦人科はあるけど手術出来ない」。もしくは「婦人科はあるけど、腹腔鏡は出来ない」、「婦人科はあるけど内分泌科がない」そんなことが続きました。

よほどの病気で無ければ今は「地域連携」ということで同じ県内の病院をぐるぐるします。卵巣嚢腫程度で東京の病院へ転院させるということは余りない感じです。

でも私はハイリスク患者なので、転院した病院でも「出来ない」ということになりかねません。その間、病院をぐるぐるする時間も労力も無駄なんですよね。その間に卵巣破裂でもしたらどうするんだ。

 

だったら地元の医療圏はひとまず抜けて、いつもお世話になっていて私のことを良く分かっていらっしゃる喘息の主治医に紹介して頂くのが一番早いんじゃないか、という判断をしました。

医師同士が連携して下されば、何かあった時の対応も早い。手術になった時の対応(バックアップステロイドが必要なことなど)もすぐに出来るでしょう。

 

今回はまさかこんなことになるとは思わなったので仕方がないですが、ハイリスク患者はとにかく主治医に相談!これが一番大事だなと思いました。

 

今回ぐるぐると病院を回りましたが、それぞれの病院の先生はとても良くして下さったと思います。医療センター以外。

いや、医療センターの先生も親切だったんですよ。すぐに紹介状を書いてくれ、忙しい緊急オペの前に診察して下さったし、話も良く聞いてくれたので。

ただ、医療センターの体制が何と言いますかね。先生も組織で動いている以上、どうしようもないんだろうなと感じました。

 

ドクターショッピング」なんて揶揄する言葉もありますが、納得出来なければどんどん動いて病院を変えた方がいいです。

痛みがあったり、辛い中で病院を変えたり通ったりはとても骨が折れるんです。しんどいことなんです。その都度行う血液検査にもうんざりしますし(笑)でも、誰も責任は取ってくれないし、手遅れになったらおしまいです。

「考えられる手は全部打つ」の気持ちであれこれやってみることが大事だなと今回感じました。

 

そして何度も言いますが

ハイリスク患者はまずは主治医に相談しよう」が一番大事。

 

明後日、どんな診断をされるのか。ドキドキしますが「なるようになるさ~」の精神で行ってきます。